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2021.09.16 08:39

「元気でね~」ウミガメ放流 高知市の浦戸小児童と桂浜水族館、標識付け生態調査へ

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保護されていたアオウミガメを放流する浦戸小学校の児童たち(高知市の桂浜)

保護されていたアオウミガメを放流する浦戸小学校の児童たち(高知市の桂浜)

 高知市浦戸の桂浜水族館は15日、保護していたアオウミガメに調査用の標識を付け、浦戸小学校の児童と一緒に海へと放流した。

 標識放流したウミガメは甲長64センチ、体重27キロ。6月30日に地元漁師から「定置網に弱ったウミガメが絡まっている」と連絡があり、同館が保護していた。

 アオウミガメは屋久島や小笠原諸島より南の熱帯、亜熱帯の砂浜に産卵するとされる。本県沿岸の海でも生息が多数確認されているが、生態の詳細は明らかになっていない。今回、日本ウミガメ協会と連携し、ヒレに個体識別番号などを記した金属製のタグ(標識)を付けて放流した。

 放流には近くの浦戸小学校1、2年生13人が参加。放流前に児童は1人ずつ甲羅に触れ、「かたい」「あばれゆう」と大はしゃぎ。砂浜に放たれたウミガメは、ヒレで素早く砂をかき海へと一直線。その姿に、2年の前田唯乃(ゆの)さん(7)は「海に帰るまでが速くてびっくりした」。児童らは「元気でね~」と手を振り、見送った。

 同館の標識放流は初めて。飼育スタッフの藤井康行さん(26)は「水族館は楽しむだけでなく、学べる場所だと知ってほしい」と話していた。(山仲健一)

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