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2021.09.08 08:45

高知の男性...出世欲薄い?妻の稼ぎ期待は全国の3倍 家事意識高いが行動伴わず

 高知の男性は出世欲に乏しく、妻の稼ぎにも期待する。家事は女性の仕事とは思ってないけど、家事の負担は3割どまり―。高知県自治研究センター(東森歩理事長)が県内男性に行ったアンケートで、こんな平均像が浮かび上がった。共働きが多い高知では、夫は妻に頼りがちってこと?

 同センターが2019年11月~20年1月、労働組合などを通じて10代以上の県内男性1330人に職場や家庭での意識、行動を尋ねた。調査には高知大学の森田美佐教授(生活経営学)が協力した。

 それによると、県内の男性が勤務先での昇進を希望する割合は36・7%。労働政策研究・研修機構(東京)の2013年の調査では59・5%で、高知は全国平均よりかなり低かった。

 年代別では、同機構の調査は20代後半で6割、30代前半では7割近くが昇進を望み、40代前半も6割あったのに、本県で全国並みだったのは10~20代の59・4%のみで、30代は39・4%、40代は24・5%まで下がった。

 自分が「一家の大黒柱」との意識は、計69・9%が「やや」を含め「そう思う」と回答。一方、「妻にできるだけ稼いでもらいたいか」との問い(4択)に、計54・4%が「(やや)そう思う」とした。11年の内閣府調査(5択)では「とてもそう思う」「ややそう思う」が計18・3%で、本県の3分の1だ。

 家事はどうか。

 男性が「家族の洗濯物を干す」ことへの肯定的な反応は、内閣府調査は6割弱だったのに対し、県内では実に94・5%に上る。ところが、家事の総量を100%とした場合の負担割合を尋ねると、平均30・5%。これは全国並みで、「意識は高いけど、行動には結びついていない」(森田教授)。

 具体的に、どんな家事をしているのか。

 いつもするのは「ごみ出し」が最も多く、「ベッドを整えたり布団を片付けたりする」「食後の食器洗い」と続く。

 子育てでは、「子どもと遊ぶ」「おむつを替える」「食事をさせる」がトップ3。全くしない事項で最も多かったのは、「子どもの病気で職場を早退したり、仕事を休んだりする」ことだった。

 同センターは18年に県内の女性にも同様のアンケートを行っている。子育てで頼る相手では、パートナー以外に「両親」「義理の両親」に加え、「友人」や「職場の同僚」らが挙がっていた。一方、今回の調査で男性はほぼ親族頼みという結果が出た。

 森田教授は「高知は共働きが多く、出産や子育てのために離職する女性の割合が全国で2番目に低い。稼ぎの面だけでなく、男性もパートナーとして家事や育児にもっと関わって」と呼び掛ける。その上で、家庭参画の鍵として、職場の理解や、男性の育児ネットワークの拡大を挙げた。(福井里実)

カテゴリー: 高知のニュース子育て

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