2016.09.12 14:55

餌から唯一生き残った金魚「カープくん」 高知市「わんぱーく」

オオサンショウウオ=右=にも動じず悠々と泳ぐカープくん(高知市の「わんぱーくこうち」)
オオサンショウウオ=右=にも動じず悠々と泳ぐカープくん(高知市の「わんぱーくこうち」)
 餌だった金魚がたくましく生き残り、今や“コイ”に―。高知市桟橋通6丁目の動物園「わんぱーくこうち」のオオサンショウウオを展示している水槽を悠々と泳ぐのは、1匹の大きな赤い和金。その名も「カープくん」。

 5年前に「わんぱーくこうち」で誕生して以来、餌としてコウノトリやジャガーのおりの中にある池を転々とした。当初は200匹ほどいたが食べられず、残ったほかの10匹と一緒にオオサンショウウオの水槽に入ったのは3年半ほど前。ここでも不思議なことに食べられず、この1匹だけが生き残った。

 今や全長25センチ。岩についたコケや、オオサンショウウオの脱皮した皮を食べて太り、当初数センチだった魚体はコイのような貫禄だ。 

 大躍進を遂げたプロ野球広島カープにあやかり、リーグ優勝が目前となった10日ほど前に「わんぱーくこうち」が「カープくん」と命名した。

 飼育担当者の学芸員、吉川貴臣さん(42)は「オオサンショウウオの動きを見切っていて、食べられそうになるとぱっと逃げる。餌の金魚がここまで生き残るのは珍しい。長い付き合いなので、愛着が湧いてしまって…」。

 岩に同化したオオサンショウウオは目立たず、あたかも「1匹のコイの展示スペース」と化している。生き抜け、カープくん。

カテゴリー: 環境・科学主要高知中央


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