2021.09.07 08:30
観光列車をかかしで歓迎 高知・四万十町に20体 乗客が審査へ
完成したかかしを披露する影野小学校の児童(四万十町影野)
JR四国の観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」の乗客向けに高知県高岡郡四万十町などが企画した「かかしコンテスト」で、町内から集まった20体余りの設置がこのほど始まった。12月末まで乗客を楽しませる。
観光列車は主に週末と祝日、土讃線の高知―窪川間を1往復している。同町の集落活動センター「仁井田のりん家(か)」のメンバーらは月2、3回、影野駅から乗車して乗客に町をPR。枝豆や仁井田米のおにぎりなど季節の産品も振る舞い「列車に乗り込んでもてなしてくれるのは影野だけ」(JR四国)と喜ばれている。
かかしコンは、乗客に新たな楽しみを提供しようと初めて企画。影野小学校の児童も12体を制作し、沿線に立てていった。児童らは今後「熱烈歓迎 自然が人が元気です」との横断幕も掲げる予定。
「―りん家」会長の浜田出水さん(64)は「町の玄関口の影野から、ようこその気持ちを込めたい。人手不足で毎回、手を振るのは難しいが、かかしで歓迎の気持ちを伝えたい」としている。
かかしコンでは、窪川発の乗客に出品リストを配り、1~3位の作品を選んでもらう。審査開始は今月17日(新型コロナウイルスの影響で遅れる場合あり)。(小林司)