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2021.09.04 08:00

高知・奈半利産イチジク販売好調 収量安定し特産化へ手応え

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売れ行き好調のイチジクと加工品などの関連商品(奈半利町乙の物産館「無花果」)

売れ行き好調のイチジクと加工品などの関連商品(奈半利町乙の物産館「無花果」)

 高知県安芸郡奈半利町産のイチジクが売れ行き好調だ。土佐くろしお鉄道奈半利駅舎内にある物産館「無花果(いちじく)」では、朝採れの実が連日完売。物産館の指定管理を担う一般社団法人「なはりの郷(さと)」による栽培で収量が安定したことが要因で、関係者は念願の特産品化に向け手応えを感じている。

 同町でイチジク栽培が始まったのは約40年前。プリンやゼリーなどの加工品も開発し、特産品化を目指してきたが、生産者の減少などで伸び悩んでいた。

 5年前、なはりの郷が耕作放棄地を使って栽培に着手。軌道に乗った昨年には収量が約1・2トンにまで増え、無花果の店頭に新鮮な果実を毎日並べられるようになり、インターネット通販も始めた。

 カットした実を真空パックにした商品も開発し、2019年度に約37万円だったイチジク関連の売り上げは昨年度、約117万円と3倍超に急伸。ネット通販も約15万円を売り上げ、多数のリピーターを獲得した。

 本年度も好調を維持しているといい、今後に向けて町内のイタリア食堂「トンノ」にイチジクを使ったスイーツや新メニューの開発を依頼。さらなる人気アップを目指す。

 無花果の吉本桃子店長(39)は「甘みも食感も香りも抜群。ぜひ一度ご賞味を」とPR。なはりの郷の中山晃生事務局長(45)は「『奈半利と言えばイチジク』と認知されるよう、事業を継続していきたい」と話している。(植村慎一郎)

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