2021.08.31 08:46
高知県内の外国人技能実習生「家族に会いたい」コロナで母国帰れず悲嘆 検査・隔離の自己負担が重荷
ベトナムに帰れず農家で働き続ける実習生のニエさん(土佐市宮ノ内)
「背が伸びたみたい」。土佐市のブンタン農家で働くベトナム人実習生、イ・レウィ・ニエさん(23)が、スマートフォンで妹の写真を見つめる。
4年前に来日。手取りで10万円ほどの月収は故郷でコーヒー豆を栽培する両親の収入を大きく上回るといい、妹2人の学費や生活費のため給料の大半を送金してきた。
3年の実習期間を終えた昨年12月に帰国する予定だったが、コロナの影響で困難に。日本政府に救済の延長措置を申請し、帰国のめどが立たないまま今も農家で働く。日本で長く稼げるのはありがたいが、「やっぱり家族に会いたい。学んだ技術で親のコーヒー栽培も助けたい」のが本音だ。…