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2021.08.30 08:45

「心の中では金メダル」高知県チーム「フリーダム」メンバー 車いすラグビー日本「銅」 

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日本のハイポインター3人が肩を組み、銅メダルの喜びを分かち合う。左から池、島川、池崎(国立代々木競技場=佐藤邦昭撮影)

日本のハイポインター3人が肩を組み、銅メダルの喜びを分かち合う。左から池、島川、池崎(国立代々木競技場=佐藤邦昭撮影)

 東京パラリンピックで、リオデジャネイロ大会に続く銅メダルに輝いた車いすラグビー日本代表。これまで主将の池透暢(ゆきのぶ)=高知市、日興アセットマネジメント=を支えてきた高知県内の関係者は「ユキちゃん、よくやった。胸を張って」「心の中では金メダル」などとねぎらった。

 池が所属する高知県の車いすラグビーチーム「フリーダム」メンバーはそれぞれ自宅で試合を見つめ、銅メダルに安堵(あんど)の涙を浮かべた。「最後まで闘志、気迫を見せてくれた」。試合後の会見で池が「銅メダルで(地元の人に)怒られるかも」と話したことにも、「努力の過程をみんな知っちゅう。心の中では金メダルよ!」と拍手を送った。

 池は2012年、フリーダムに本格参加。ヘッドコーチ兼任の司令塔として20~50歳代の8人を引っ張る。

 チーム最年長で、池を加入時から知る和田将英さん(59)=土佐郡大川村=は「年々うまくなってね。今日の試合もよう周りが見えちょった。フリーダムの時と同じで、冷静な普段通りの池やった」とうなずいた。

 主将の渡辺翔太さん(29)=東京都=は「前日の敗戦からよく切り替えられた。池さんから、一つ一つのプレーへの気迫、絶対負けられない思いを感じた」。自身は代表経験がありフリーダム以外でも共に時間を過ごしており、「僕も3年後のパリ大会に出るという思いが強くなった」と語った。

 マネジャーの清遠由美子さん(47)=安芸郡芸西村=は目に涙をため、「リオもそうだったけど、池君はすごく努力してたし、障害者スポーツの認知度を高めてくれて、みんなに勇気を与えてくれた」。

 そしてこう続けた。「フリーダムに入って車いすラグビーをやってなかったら、今の池君はない。一緒に関わってきた立場の一人として、心の底から池君を誇りに思います」 (谷川剛章)

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