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2021.08.23 08:40

非常事態下の高知、日曜市閑散…出店半減 長雨で野菜・果物不作も拍車

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人通りも店も少なく、閑散とした日曜市 (22日正午すぎ、高知市追手筋2丁目)

人通りも店も少なく、閑散とした日曜市 (22日正午すぎ、高知市追手筋2丁目)


 新型コロナウイルスの感染急拡大で、県の対応ステージが「非常事態」に引き上げられて初の日曜日となった22日、高知市中心街の人出は大幅に減った。日曜市では夏の長雨による野菜や果物の不作を受け、出店者も半減。「コロナに雨…、やるせない」。あちこちでため息が漏れた。

 NTTドコモが全国の主要駅や繁華街で行っている携帯電話の位置情報での人出推計によると、新型コロナ流行前(2019年1、2月)の土日祝日の平均値と比べて、高知市の中央公園周辺への22日の人出は4割余り少なくなった。

 日曜市のお客さんもこの日は少なく、出店者らは「例年の夏休みの半分以下」「さっぱりよ」。暇をもてあます姿も見られた。

 高知市の女性買い物客(74)は「毎週来ているので。でも感染が怖いので用が済んだらすぐ帰ります」。昼からは客足がさらに止まり、男性出店者(84)は「商売にならん。いつもより1時間以上早く店じまい」と、売れ残ったカボチャを車に運んでいた。

 人出以上に寂しかったのが店の数で、5~6小間続けて休みの場所も。市によると、この日の出店は144で、いつもの半分以下だった。コロナ禍でも生活のために出店したいが、長雨で売り物になる野菜がない人が多いという。

 農産品を扱う女性出店者(80)は「いつもならトマトがよく売れるがやけど、雨で割れてしもうて」。続けて「雨で野菜も稲も駄目になったと聞く。大丈夫やろうか」と休んだ生産者を心配していた。(浜田悠伽)

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