2021.08.23 08:36

高知にもトマソン?町の〝面白い〟探索「高知路上観察学会」活動中

新しい階段の中に、古い階段が残る(高知市御畳瀬=観察写真はいずれも「高知路上観察学会」提供)
新しい階段の中に、古い階段が残る(高知市御畳瀬=観察写真はいずれも「高知路上観察学会」提供)
路上の「面白い」を発見するべく町歩きするメンバーたち(高知市愛宕町2丁目)
路上の「面白い」を発見するべく町歩きするメンバーたち(高知市愛宕町2丁目)
何のためにあるのか分からないドア(香美市土佐山田町)
何のためにあるのか分からないドア(香美市土佐山田町)
独特のセンスが光る、薬局のイラスト(高知市上町4丁目)
独特のセンスが光る、薬局のイラスト(高知市上町4丁目)
顔のように見える建物(高知市若松町)
顔のように見える建物(高知市若松町)
看板にある、ざっくりとした龍馬の絵(高知市種崎)
看板にある、ざっくりとした龍馬の絵(高知市種崎)
 「高知路上観察学会」という団体がある。「無用の長物」に価値を見いだした前衛芸術家の故・赤瀬川原平さんにならい、高知の町にある「面白いもの」「無意味なもの」を見つけてはSNSで発信。「誰にも気付かれない面白さを発見するのもまた、芸術」とあちこち歩き回っている。

 メンバーは高知市の岩佐潤さん(38)、綾佳さん(38)夫妻と氏原佑貴さん(29)ら4人。上った先に何もない階段、ユニークな建物や看板などを「超芸術」と称して紹介した赤瀬川さんらの「路上観察学会」をまねて、「高知でもやってみよう」と2015年に活動を始めた。それぞれの日常生活の中で面白いものを見つけるほか、1~2カ月に1回のペースでメンバーで町歩きをしている。

 7月中旬、メンバーの週末の町歩きに同行した。

 歩いたのは高知市の愛宕商店街かいわい。メンバーは早速、トタンに描かれた有名キャラクターに似たネズミの絵を見つけ、「結構、手が込んだ大作や」とじっくり鑑賞。

 さらに、ビルのてっぺんにぽつんとあるドアを発見。「魔法使いが戻ってくる時に使う扉?」「屋根で星を見るためだけに主人が作ったとか」「キザやね」。口々に感想を言い合った。

 通行人の不思議そうな視線を浴びつつ、少し進んでは何かを見つけて立ち止まり、みんなで想像を膨らませて楽しむ。

 「歩くと発見がいっぱい。宝探しみたい。こんなに面白い物に出合えてハッピー!」「町はどんどん変わる。開発の中、いつなくなるか分からんものを撮ることにも意味がある」とメンバー。定期的に写真展も開催したいという。

 建物や看板をなめ回すように見ている〝怪しい〟集団を見つけたら、それは彼らかもしれない。(石丸静香)

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