2021.08.18 08:36
手結盆踊りで疫病退散!高知県香南市400年の伝統、「ザイ」手に踊りしなやか
ザイと呼ばれる紙の房を手に「花取り」を披露する踊り手たち(香南市のヤ・シィパーク)
新型コロナウイルス下のため、昨年に続き屋台や打ち上げ花火はなし。あいにくの雨で、踊りは初めて浜辺の津波避難タワーで行った。
手結盆踊りは鎌倉時代の念仏踊りの流れをくみ、口伝えで受け継がれてきた。15日夜、小学1年生から87歳までの踊り手が法被や着物に身を包み、「こっぱ」「くろす」「見合い」「花取り」の4演目を披露。ザイと呼ばれる紙の房を手に、町や踊りの歴史を紹介する歌に合わせ、しなやかに踊った。
実行委員長の丸岡克典さん(67)は、「踊りに加え、疫病退散や死者への鎮魂といった本来の目的を次世代に伝えていきたい」と話していた。
毎年盆踊りと同日に行っている灯籠流しは荒天のため延期された。8月中に実施予定。(深田恵衣)