2024年 04月25日(木)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2021.08.17 08:36

伝統400年の盆踊り継承 高知県越知町の片岡地区、保存会も結成

SHARE

住民らが優雅に舞った片岡地区の盆踊り(越知町片岡)

住民らが優雅に舞った片岡地区の盆踊り(越知町片岡)

 高岡郡越知町片岡地区で400年以上続くとされる盆踊りが、今夏も優雅に奉納された。担い手の高齢化が進む中で住民は昨年、保存会を立ち上げており、踊りの記録も進めている。

 盆踊りは安土・桃山時代の領主、片岡氏が、旅人を接待する茶園堂前で始めたとされる。現在は先祖供養の踊りとして、毎年8月14日に行っている。

 約30年歌い手を務める岡林義直さん(86)によると、50~60年前は60人ほどが3列の輪になって踊り、町内外から人が集まっていた。踊りの後は相撲大会も開かれ、夜明けまでにぎわったという。

 ただ近年は歌い手や太鼓のたたき手の高齢化が進み、存続が危ぶまれるようになった。保存会は、地域おこし協力隊員として片岡地区に移住し、区長も務める広瀬真也さん(42)ら有志が結成。映像製作会社と協力し、昨夏から練習風景や本番の様子を動画に収めている。

 今年は子どもからお年寄りまで約20人の踊り手が、茶園堂前の広場に集合。岡林さんの朗々とした歌声に、「あらよお」「よーいやさあ」と合いの手を入れながら、花台の周囲でゆったりとした踊りを披露した。また太鼓役は広瀬さんが初めて担った。

 岡林さんは「年やき、来年のことは分からん」と言いつつ、「歌をやりゆうき元気ながかも」と笑顔。広瀬さんは「盆踊りは地区に絆を生む共同作業。来年はもっと踊れる人を増やしたい」と話していた。(楠瀬健太)

高知のニュース 越知町 伝統行事・祭り

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月