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2021.08.05 08:35

がん闘病ネパール人留学生・ケサブさんの手術成功 高知市で学校関係者ら祝福

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無事手術を終え、学校関係者から金メダルを受け取ったカナル・ケサブさん(高知市北本町の龍馬学園)

無事手術を終え、学校関係者から金メダルを受け取ったカナル・ケサブさん(高知市北本町の龍馬学園)

 がんで闘病中だった高知市のネパール人留学生カナル・ケサブさん(25)が腫瘍の摘出手術を終え、4日に無事退院した。同市北本町の龍馬学園本部で元気な姿を見せ、「よう頑張った」と学校関係者から祝福された。

 ケサブさんは、同学園の国際デザイン・ビューティカレッジ日本語学科で学んでいた昨年末、5年の生存率が50%以下とされる「胚細胞腫瘍」と診断された。留学生仲間らが治療のための寄付金を募り、県民の間で支援の輪が広がった。

 7月29日に高知市の病院で行われた開胸手術は5時間に及んだが、無事成功。腫瘍は約10センチの大きさになっていたという。術後は主治医も驚くほどの回復力で、退院が予定より早く決まった。

 退院してすぐに龍馬学園に出向いたケサブさんは、職員に拍手で迎えられた。佐竹新市理事長は「多くの人の力で助かった命。多くの人に役立ててほしい」と手作りの金メダルをかけた。

 ケサブさんは「手術前は応援してくれた皆さんを思い出し、おかげで頑張ることができました」と笑顔で応じた。入院前は死を覚悟し、抗がん剤治療の間は「苦しい。もうやめる」と弱音を吐いたこともあったが、「『あなたが高知に来たのは命のためだ』という龍馬学園の先生の言葉に励まされた」と話し、学校関係者に深くお辞儀した。

 今後は自宅で療養し、学業の復帰も含めてゆっくり考えるという。(村瀬佐保)

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