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2021.08.02 08:44

五輪効果!隈研吾さん建築6棟の高知県梼原町に人波、ミュージアムやガイド盛況

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1年で7千人以上が訪れた「隈研吾の小さなミュージアム」(梼原町太郎川)

1年で7千人以上が訪れた「隈研吾の小さなミュージアム」(梼原町太郎川

 東京五輪・パラリンピックのメインスタジアム、国立競技場を手掛けた建築家、隈研吾さんが設計した建物6棟がある高岡郡梼原町に、大勢の観光客が訪れている。建物を紹介するミュージアムやガイドツアーが人気を集め、作品の一つでもあるホテルは連日満室。「隈建築」への注目度の高さを見せつけている。

 「隈研吾の小さなミュージアム」は、同町太郎川の「雲の上のギャラリー」内に昨年6月オープンした。隈さんが手掛けた町内6棟をパネルや模型、動画で紹介し、今年6月末までの約1年間の来場者は7471人で、町の「梼原千百年物語り資料館」の倍以上が訪れた。

 ミュージアム開館に合わせて始めた有料ガイドツアー「梼原と隈研吾の建築案内人」も同期間で935人が利用(1、2月は休止)。約2時間のツアーで、町総合庁舎や雲の上の図書館、雲の上のホテル・レストランといった隈建築6棟や、隈さんが感銘を受けたというゆすはら座などを見学している。

 ガイドは研修を受けた10人が担当。図書館では「森に入ったような雰囲気をイメージしている」など、参加者の関心に応える説明を加えている。夫妻で参加した住職、山西俊一郎さん(67)=香川県観音寺市=は「ガイドがないと分からないことも多いのでありがたい。今度は泊まりがけでゆっくり来たい」と喜んでいた。

 ただ、ミュージアムは9月末で太郎川公園整備工事のため一時閉鎖され、再開は未定。同じく9月末で現在の建物での営業を終える雲の上のホテル・レストランには、県外からの宿泊客が多く訪れ、満室が続いている状況だ。

 ゆすはら雲の上観光協会の来米修作事務局長(60)は「五輪やテレビ番組などの影響で、たくさんの人に来てもらっている。建物が街中に集中していて、歩いて見て回れるほかの所にはない手軽さが好評だ」と話している。

 ガイドツアーは1人3千円で、2週間前までに申し込む。申し込み、問い合わせは同観光協会(0889・65・1187)へ。(富尾和方)

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