2021.08.01 08:37

弥次喜多姿で龍馬剣術修行の道たどる ミュージシャン2人、高知県内でユーチューブ番組撮影

龍馬の歩いた道をたどっている、ケイタイモさん(左)と永友聖也さん(南国市才谷)
龍馬の歩いた道をたどっている、ケイタイモさん(左)と永友聖也さん(南国市才谷)
 7月中旬。〝弥次喜多〟姿で高知県内を歩く2人組に会った。素性を聞けば、ユーチューブ番組を撮影中だというミュージシャン。「ドンドコ道中膝栗毛」のタイトルで、坂本龍馬が江戸に出た道をたどっているという。「みんな変な顔をせず声をかけてくれる。遍路文化のおかげかな」。土佐路を満喫していた。

 野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」にも出演経験があるケイタイモさん(48)と、企業のCM曲などを手掛ける永友聖也さん(45)の2人。新型コロナウイルス禍で音楽活動が停滞する中、「体が動くうちに好きなことをしたい」。歴史好きのケイタイモさんが永友さんを誘って昨秋、番組を始めた。1日3千円でやりくりし、野宿もいとわず、歩いている。

 番組の第1弾の地は「歴史好きなら龍馬でしょう」と、高知へ。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を手に、19歳の龍馬が剣術修行に江戸に向かう道筋をたどることにした。

 まず、坂本家の屋敷跡に立つ「ホテル南水」から南国市領石まで国道32号沿いを歩いていたが、地元住民に「ここは龍馬さんの時代の道じゃない」と指摘され、一からやり直すはめに。「高知城歴史博物館の学芸員に話を聞き、参勤交代の地図も手に入れた。龍馬が見た景色を見たい」と歩き直した。

 2度目の旅では、高知市内の神社である男性と出会った。2人の挑戦を聞いた男性は「領石から山道。手前に北山越えという石碑がありますよ。龍馬は東海道までげたを履いてたって」とすらすら説明。「やけに詳しいと思ったら、専門家だった」。偶然出会った男性は、土佐史談会の宅間一之会長だった。

 宅間会長は、後の番組にもゲストとして登場。2人は龍馬に金を用立てた富農・田中良助の邸宅(高知市柴巻)に車で案内してもらい、「観光では味わえない歴史を知ることができた」と喜んだ。

 ただ、東京での度重なる新型コロナ禍の緊急事態宣言発出や仕事の都合もあって、番組は停滞気味。次の来高も未定だが、2人は「人との出会いで番組が成り立ってます。またお邪魔するので、僕らを見かけたら、声をかけてね」。のんびり撮影を続けるという。(村瀬佐保)

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