2021.07.28 08:34
キレンゲショウマ見頃 高知・梼原町の自然植物園「百一草園」
見頃を迎えたキレンゲショウマの群生(梼原町の百一草園)
アジサイ科の多年生植物で、宮尾登美子さんの小説「天涯の花」に登場し有名になった。自宅周辺で同園を運営する中平勝也さん(61)は、四国カルストに自生するキレンゲショウマから種を採取。標高約620メートルの杉林に苗を植え、2003年から世話を続けている。
現在は約6千株が約千平方メートルの斜面に群生。丸いつぼみが無数に散らばり、長さ3~4センチのラッパ状の花がぽつぽつと開いている。友人5人と初めて訪れた井内和子さん(71)=安芸市=は「花がとてもかわいく、緑も美しく、風も気持ちいい。いつまでも居たいです」と見入っていた。
見頃は9月半ばごろまで。同園は約400種類の山野草があり、ヤマユリやカリガネソウなども見頃だ。入園料はないが、協力金を募っている。来園前に中平さん(090・8977・3751)に連絡を。(富尾和方)