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2021.07.25 08:42

立体画の金魚すいすい 深堀隆介さん作品展、高知県立美術館で8/29まで

本物そっくりの金魚が群れをなして泳ぐ作品「方舟」(写真はいずれも県立美術館=山下正晃撮影)
本物そっくりの金魚が群れをなして泳ぐ作品「方舟」(写真はいずれも県立美術館=山下正晃撮影)
 金魚がすいすい、おわんの中で―。樹脂を重ねる独自の技法で立体感のある絵画を生み出す美術作家、深堀隆介さん(48)の作品展「金魚鉢、地球鉢」が24日、高知市高須の県立美術館で始まった。マグカップや傘の中を涼しげに泳ぐ約270点の作品が来場者を楽しませている。8月29日まで。

 深堀さんは制作に行き詰まっていた約20年前、飼っていた1匹の金魚に魅了され、表現を模索。透明の樹脂に金魚を〝輪切り〟で描き、何層も重ねて立体化させる「2・5Dペインティング」を考案した。

金魚すくいをイメージした「金魚園」
金魚すくいをイメージした「金魚園」
 今では海外でも受賞するなど評価が高い。会場には、升の中を泳ぐ代表作の「金魚酒」をはじめ、深堀さんの義母の嫁入り道具だったたんすや、捨てられていた空き缶など、実際に使われていた用具の中を泳ぐ作品が展示されている。

 傘は雨、空き缶は飲料、たんすは水を吸って育った木を想像させる。金魚と組み合わせる用具に共通するのは「水の流れ」。特に、古くなり役目を終えた物を見ると、泳ぐ金魚が頭に浮かんでくるのだという。

 作品を鑑賞した人たちは「ほんまに泳ぎゆうみたい」「どうやって作りゆうがやろ」と興味津々。深堀さんは「水を替えないと鉢の金魚が死ぬように、水と空気を汚す人間も地球という鉢に生かされている。金魚を通じて自分とは何かを考える場所になれば」と話していた。

 高知新聞社とRKC高知放送の主催で、午前9時~午後5時。入場料は一般千円、中高生600円、小学生400円、未就学児は無料(土日祝と8月13~16日は一般200円、中高生以下100円上乗せ)。(玉置萌恵)

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