2021.07.24 08:35
一休さんになれるかな?児童が掃除や瞑想のミニ修業 高知市の竹林寺
〝一休さん〟たちが寺をお掃除。雑巾でぴかぴかに磨いた(高知市五台山の竹林寺)
県内の小学1~3年生の男女10人が参加。袈裟(けさ)に着替えて〝一休さん〟になりきると、書院の廊下を木目に沿って丁寧に水ふき。周りをぴかぴかにした後は、座禅を組んで瞑想に挑んだ。
「自分の心の弱いところや嫌な思い出を外に出すように」。僧侶の助言を受け、伸ばした背筋でゆっくりと息を吐く子どもたち。せみ時雨と静寂が交錯する中、時折ビシッと警策の音が響いた。
おどろおどろしい地獄絵図の絵解きでは、「地獄では人にしてしまった悪いことが自分に返ってくる」などと善悪について説明を受けた。野市小3年の田中琉丸(るまろ)君(9)は「怒られた時、つい、うそをついちゃうことがある。地獄で舌を抜かれないように、正直でいなきゃ」と話していた。
体験は城西館(同市上町2丁目)が企画。竹林寺の協力で毎年この時期に行っており、10回目。(福井里実)