2021.07.23 08:32
虐待の記憶 県内女性の体験から(2)夏休み、地獄だった
子どもが好きなおもちゃが並ぶAさん宅(高知県内)
親のネグレクト(育児放棄)や暴力など激しい虐待を受けて育った県内在住のAさん(30代)。現在2人の子どもを育てながら「自分も育ち直しをしている」というAさんの思いを、さまざまな記憶の断片とともに紹介する。
小学生の時、先生が「朝ご飯食べてきましたか?」とみんなに質問したことがありました。「食べましたー」とほかの人と同じように手を挙げましたが、「朝ご飯って、何を食べるんやろう?」と思っていました。
私は親にご飯を作ってもらったことがほとんどなく、朝ご飯を食べたこともなかった。でも、「食べてない」とは言えませんでした。恥ずかしいし、親に連絡されて「お前、こんなこと言うたやろうが!」と大変な目に遭う。…