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2021.07.18 08:49

朝どれ新子を東京で味わって 須崎・高知市の卸会社が空輸で夕方飲食店へ

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午前10時。水揚げ直後の新子を氷漬けにして東京へ(須崎市)

午前10時。水揚げ直後の新子を氷漬けにして東京へ(須崎市)

 鮮度落ちが早く、高知県内でしか味わえないとされるメジカの幼魚、新子を東京でも楽しんでもらおうと、須崎市の鮮魚卸と高知市の食品卸が連携して、朝どれ新子の空輸出荷に乗り出した。

 須崎魚市場で卸業を手掛ける「野島鮮魚」(野島英明代表)と、こだわりの県産食材を扱う食品卸の「Haruna(ハルナ)」(高知市介良乙、田増義大代表)。新型コロナウイルス下で移動が制約される中、「帰省できない高知県人や、おいしさを知らない人に新子を届けたい」と空輸を考案した。

 出荷する新子は、釣り上げると同時に首を折って締め、アルミ製の袋に入れて氷漬けにすることで鮮度維持を図る。

 空輸初日となった16日は、新子約30匹を県産ブシュカンと一緒にし、午後1時半高知龍馬空港発の便で発送。取り組みに賛同する都内の取引先4店に午後6時ごろ到着した。

午後6時。東京で提供された新子の刺し身。この店では1皿800円だった(国分寺市)

午後6時。東京で提供された新子の刺し身。この店では1皿800円だった(国分寺市)

 国分寺市の出荷先の1店では早速、店員がさばき、お客さんが舌鼓。会社役員の男性(42)は「漫画で知っていたけど食べるのは初めて。ぷりぷりした歯ごたえでおいしい」と笑顔を見せ、店を経営する藤野裕章さん(46)は「鮮度も保たれ、いい食材。朝どれのおいしさを東京でも広めたい」と手応えを語った。

 両社は、10月ごろまで週2、3回、都内30店舗程度に提供する予定。田増さんと野島さんは「鮮度、価格とも勝負できる水準だと思う。高知ファンを増やすきっかけにしたい」と話していた。(五十嵐隆浩、宮内萌子)

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