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2021.07.09 08:40

もう〝聖地巡礼〟高知県内ロケ地 細田アニメ「竜とそばかすの姫」7/16公開

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高知市の鏡川沿いで開かれた撮影会で撮られた1枚(同市大原町=提供写真)


予告映像などで公表されている映画「竜とそばかすの姫」のシーン((C)2021 スタジオ地図)


越知町は観光バス運行へ
 高知が舞台のモデルとなった「竜とそばかすの姫」(細田守監督)の全国公開が16日に迫り、高知県内も徐々に盛り上がってきた。舞台となった場所を一足先に〝聖地巡礼〟するファンも現れ、印象的な沈下橋のある高岡郡越知町はバス運行を予定するなど、受け入れ準備も進んでいる。

 映画は、高知の田舎に暮らす女子高生すずの成長を描く。主人公が歌姫として注目を浴びるインターネット上の仮想空間と対比して描かれるのが、仁淀川や鏡川など高知の自然豊かな風景だ。

 2月に特報映像が公開。情報が順次解禁されるにつれて、SNS上では「まんま地元の風景で感動」「細田監督、高知を選んでくれてありがとう」などの投稿が相次ぎ、ロケ地を訪れて映像と同じ構図の写真を投稿する人も出始めた。

仁淀川の流れる越知町の浅尾沈下橋では一足早く〝巡礼者〟が自撮りしていた


(C)2021 スタジオ地図


 中でも多くの〝巡礼者〟が見込まれるのが高岡郡越知町の鎌井田地区と浅尾地区をつなぐ浅尾沈下橋だ。

 「山に囲まれて、本当に最高のロケーション。たまたま住んでいる時に高知がモデルになってうれしい」

 5日、細田作品のファンという高知市の40代夫婦が橋で熱心に自撮り中。転勤族で、今春越してきたばかり。「混雑する前にと思って。これから県外からもたくさん人が来るんじゃないでしょうか」と声を弾ませた。

 課題は、橋の周辺に駐車場がないこと。このため越知町は公開日から9月末まで、橋と「宮の前公園」(同町丙)を結ぶ2台の広告ラッピングバスを毎日30分おきに18往復する計画だ。

 小田保行町長は「いい思い出をつくって帰ってもらいたい。住民の生活も守りつつ、地元が有名になってよかったと思ってもらえるよう対策をしていく」と意気込む。

いの町のJR伊野駅の構内。伊野商業高生がノリノリでシーンを再現してくれた(いの町)


(C)2021 スタジオ地図


 吾川郡いの町のJR伊野駅は、主人公すずが通学に使う駅のモデルとなっている。

 毎日利用する小津高校1年の女子生徒(15)は、友人のインスタグラム投稿で駅が登場すると知った。「びっくりしてめちゃ笑いました。友人とは『すごいでね』『映画を見に行きたい』って言い合いました」。伊野商業高校3年の男子生徒(18)も「まさか、よう使いゆう駅も出るとは」と笑顔だった。

 高知市大原町の鏡川のほとりでは4日、アマチュアカメラマンが集まり撮影会。主人公が川沿いを歩くワンシーンを模した写真をSNSに投稿した。撮影者の一人、前川卓也さん(54)は「川の反射がきれいで、改めていい景色やなあ、と。市民にとっては何げない風景やけど、きっと価値が高まる」と話していた。

 期待が高まる細田アニメ。ファンらの熱が高まっている。(福井里実、楠瀬健太、山崎友裕)

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