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2021.07.05 08:33

繁藤を忘れない 山崩れ犠牲者五十回忌(下)心に刻み続ける

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山上まで治山工事が行われた直後の追廻山と繁藤駅周辺

木々が生い茂った現在。惨事の跡はうかがい知れなくなった(香美市土佐山田町)

 60人の尊い命を奪った追廻山(おいまわしやま)の大崩壊から、5日で49年が過ぎた。香美市土佐山田町繁藤地区のその山は今、深い緑に包まれている。人々の記憶まで覆い隠すように。

 「繁藤災害哀悼の広場」(土佐山田町角茂谷)で毎年行われてきた慰霊祭の参列者は当初700人を超えたが、近年は100人前後。遺族会が連絡を取れる家族も年々減ってきた。

 発災時の地元私設消防団長で、母親を亡くした遺族会会長の西岡統一さん(81)=土佐山田町角茂谷=は「遺族が高齢化し、生き残った被災当事者も数えるほど。子や孫に背負わすわけにも…」。来年以降の慰霊祭は、案内状の送付などを省いて規模を縮小する方針という。…

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