2024年 03月29日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知龍馬マラソン2024写真販売
高知新聞PLUSの活用法

2021.07.04 08:35

繁藤を忘れない 山崩れ犠牲者五十回忌(中)痛いけんど、重い教訓

SHARE

崩落の日を振り返る西岡統一さん。壁には母の正子さんを含む61人の遺影が並ぶ(香美市土佐山田町角茂谷の災害資料館)

 1972(昭和47)年7月5日、香美郡土佐山田町繁藤(現香美市)。大崩壊した追廻山(おいまわしやま)の土砂は人を、家を、駅のホームをのみ込み、穴内川を赤茶色に覆った。対岸の山には打ち付けられた機関車の残骸。小さな山崩れが断続し、救助を阻んでいた。

 私設消防団長だった西岡統一さん(81)は九死に一生を得て、母、正子さん=当時(54)=を捜した。崩落前、雨の被害を受けないようにと美容院の花嫁衣装運び出しを手伝っていた母に、「他にも人はおるき、いにや」と声を掛けたのが最後だった。…

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

高知のニュース 香美市 防災・災害

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月