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2021.07.04 08:39

白鵬関の土俵人生描く 漫画家・山崎さん(室戸出身)がアサヒ芸能で新連載

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白鵬関の土俵人生を描いた漫画「白鵬本紀」

 大相撲の横綱、白鵬関の土俵人生を描いた漫画「白鵬本紀」を室戸市出身の漫画家、山崎享祐さん(67)=東京都練馬区=が4月から週刊誌で連載している。横綱と長年の交流があり、「いろんな人とのつながりの中で努力を重ね、土俵人生を切り開いてきた大横綱。その姿を描き切りたい」と意気込んでいる。

「白鵬が重ねた努力をしっかり描きたい」と話す山崎享祐さん(高知新聞東京支社)

 山崎さんは子どもの頃から大の相撲ファン。1980年に相撲をテーマにした連載漫画「おいらは新弟子」で本格デビューして以降、元横綱千代の富士や、モンゴル出身の元小結旭鷲山ら多くの漫画を手掛けてきた。普段から取材で相撲部屋に出入りし、相撲界に幅広い人脈を持つ。

 15歳で来日した白鵬関と知り合ったのは、旭鷲山の紹介で出稽古を見に行った2002年ごろ。当時は、まげも結えず、日本語も十分に話せない、体の小さな少年だった。

 「旭鷲山の通訳で一緒にちゃんこを食べながら話してね。よく食べさせられていたけど、言われたことはきっちりやる子だった」。以来、何度も食事やゴルフを共にして交流を温めてきた。

 その少年は今や、史上最多44度の優勝を誇る大横綱。山崎さんは昨年1月から白鵬関や関係者への取材を重ね、今年4月に「週刊アサヒ芸能」で連載をスタートさせた。

 漫画はこれまで、モンゴルから来日した少年が太るために食べ、呼吸困難になるほどの稽古に耐え…と、慣れない環境の中で努力を続ける日々を振り返っており、しこ名もついたばかり。

 白鵬関自身が監修しており、漫画の中でも「(しこ名は)いっぺんで気に入りました」「(入門に向け)運命の臼を大きく回してくれたのは旭鷲山関でした」などのコメントが紹介されている。

 連載は2年間の予定で、山崎さんは「相撲界のならわし、まげの結い方や化粧まわしの作り方など、これまでに培った知識の全ても盛り込みたい」と意欲的。4日に始まる名古屋場所に進退を懸ける横綱の姿を目に焼き付け、描き続けるという。(五十嵐隆浩)

高知のニュース 室戸市 まんが

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