2021.07.04 08:39
白鵬関の土俵人生描く 漫画家・山崎さん(室戸出身)がアサヒ芸能で新連載
15歳で来日した白鵬関と知り合ったのは、旭鷲山の紹介で出稽古を見に行った2002年ごろ。当時は、まげも結えず、日本語も十分に話せない、体の小さな少年だった。
「旭鷲山の通訳で一緒にちゃんこを食べながら話してね。よく食べさせられていたけど、言われたことはきっちりやる子だった」。以来、何度も食事やゴルフを共にして交流を温めてきた。
その少年は今や、史上最多44度の優勝を誇る大横綱。山崎さんは昨年1月から白鵬関や関係者への取材を重ね、今年4月に「週刊アサヒ芸能」で連載をスタートさせた。
漫画はこれまで、モンゴルから来日した少年が太るために食べ、呼吸困難になるほどの稽古に耐え…と、慣れない環境の中で努力を続ける日々を振り返っており、しこ名もついたばかり。
白鵬関自身が監修しており、漫画の中でも「(しこ名は)いっぺんで気に入りました」「(入門に向け)運命の臼を大きく回してくれたのは旭鷲山関でした」などのコメントが紹介されている。
連載は2年間の予定で、山崎さんは「相撲界のならわし、まげの結い方や化粧まわしの作り方など、これまでに培った知識の全ても盛り込みたい」と意欲的。4日に始まる名古屋場所に進退を懸ける横綱の姿を目に焼き付け、描き続けるという。(五十嵐隆浩)