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2021.07.01 08:40

【動画】がん闘病留学生、高知に感謝 ネパール人ケサブさんに支援金・食料など続々

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 高知市のネパール人留学生カナル・ケサブさん(25)が、がんと診断されて半年、支援団体に寄せられた支援金は630万円を超えた。抗がん剤治療が続く中で一時退院していたケサブさんは「高知の皆さん、ありがとう。頑張って治します」。力強く話した。

一時退院していたカナル・ケサブさん(右)。支えてくれる仲間たちと闘病を続けている(高知市の国際デザイン・ビューティカレッジ)

 ケサブさんは2019年から国際デザイン・ビューティカレッジ(同市旭町2丁目)の日本語学科で学んでいたが、昨年末に生存率5割以下という、珍しいがん(胚細胞腫瘍)と診断された。

 これを知った留学生仲間らが「がんばれケサブ応援団」を結成。今年1月、治療や当面の生活費のため、中央公園などで募金活動を始めると10日で約490万円が集まった。支援者の元にはイノシシの肉、ブンタン、キュウリなど農産物も届けられているという。

 ケサブさんは、同月に抗がん剤治療を始めた。吐き気などの副作用にもだえ、腫瘍マーカーの数値が好転しない時は「もう無理。治療をやめる」と思ったことも。心が折れそうになるたびに、周囲の温かで献身的な励ましに救われてきた。

 「泣いてばかりだった国のお母さんも、高知の人は家族みたいだねと喜んでくれています。地元の人も僕を通じて高知を知り、素晴らしい所だと話題になってます」。入院前は県外の専門学校へ進み、ネパールに戻って商売を始めたいと考えていたが「考えが変わりました。これからも〝家族〟がいる高知で暮らしたい」と話す。

 ケサブさんは6月28日に再入院。経過をみて腫瘍の摘出手術を受ける予定で、「絶対元気になります」。笑顔で回復を誓っている。(村瀬佐保)

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