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2021.06.23 08:45

数字で見る34市町村(8)道の駅入り込み客、24駅413万人

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黒潮町の2駅、立地良く77万人 
 旅の途中に一息ついて、地域の食や土産探しを楽しめる道の駅。高知県内では国交省登録施設が19市町に24駅あり、県の「県外観光客入込・動態調査報告書」によると、2019年の入り込み客は計約413万5千人だった。

 目を引くのは幡多郡黒潮町だ。「ビオスおおがた」(浮鞭、41万9266人)が1位で、「なぶら土佐佐賀」(佐賀、36万152人)が3位。計約77万9千人と県全体の2割近くを誇る。

ビオスおおがたの直販所。観光客だけでなく地元住民の利用も多い(黒潮町浮鞭)

 両駅関係者によると、集客力の最大の源は立地。両駅とも四万十川や足摺観光へ向かう人らの幹線、国道56号沿いにある。

 「ビオス―」は入野海岸前に位置し、夏は海水浴客でにぎわう。球場や体育館などが集まる土佐西南大規模公園の敷地内でもあり、土居美香支配人(50)は「合宿や試合がある日は弁当の注文も入るし忙しい」。

 もちろん立地だけではなく、物販や飲食も魅力。「なぶら―」の売りは「ひろめ市場の縮小版」を意識する食堂で、店内で作るカツオのわら焼きたたきが1番人気だ。「ビオス―」は、直販所の売り上げが7割を占める。平日は町産の黒砂糖を楽しめる「かりんとまんじゅう」や、魚の干物などを求める地元住民の姿も多い。

 ただ、「なぶら―」の明神慶駅長(40)は「まだまだ先とは思うけど…。道路が通れば状況は変わるでしょうね」とも。高知自動車道が延伸し「窪川佐賀道路」「佐賀大方道路」ができれば〝通過駅化〟の恐れはある。

 その時に備えて―というわけではなく、地域振興に寄与する駅づくりの模索は日々続く。町外製造の商品も並ぶ売り場で、土居支配人と明神駅長は「本当はもっと地元の商品ばかりにしたいんです」。それこそ黒潮町に立地する意義に違いない。(幡多支社・河本真澄)

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