2021.06.08 08:40

14歳が日商簿記1級合格 青木さん(土佐中)快挙 「頼られる会計士」目指す

日商簿記検定1級の合格証書を手に笑顔を見せる青木新汰さん(高知新聞社)
日商簿記検定1級の合格証書を手に笑顔を見せる青木新汰さん(高知新聞社)
 公認会計士や税理士などへの登竜門で、合格率10%程度の難関試験「日商簿記検定1級」に、土佐中学3年の青木新汰さん(14)が合格した。県内6商工会議所に残る記録によると、これまでの県内最年少記録を4歳更新する快挙。関係者は一様に「すごすぎる」と驚いている。

 1級は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4分野。検定を主催する日本商工会議所によると、「経営管理や経営分析に求められるレベル」。全国の合格者の年齢データはないものの、受験生の多くが社会人や大学生という。

 青木さんが簿記の勉強を始めたのは小学4年の時。仕事で経理を担当する父親(58)を「ライバルで、目標」としてきたためだ。

 小学生の頃から、父と算数や数学の問題を解くスピードや得点を競って楽しみ、小4時に高2レベルの「数学検定2級」に合格。父が苦しむ問題もさらさら解けるようになり、「数学以外でも父を超えたい」。ここから簿記の勉強を始め、小5で2級に合格した。

 受験もあり、いったん簿記から離れたが、中2になったある日、父親が「職場で席が隣の(公認会計士の)井上さんには知識で負ける」というぼやきを聞き、「情けない。父のかたきは俺が取る!」と一念発起。「打倒、井上」を胸に、週末の5、6時間、机に向かった。

 当初は「時価会計とか退職給付会計とか専門用語ばかりで、問題の意味すら分からなかった」。それでも父親のアドバイスも受け、問題を解くうちに覚えた。得意の数学も駆使し、公式の丸暗記ではなく、我流で解くなどして理解を深めていった。

 昨年11月の初挑戦は不合格だったが、今年2月の再挑戦で合格。合格率わずか7・9%の狭き門だった。

 「友人には、簿記って言うても分からんやろうき、言ってない」と青木さん。今は公認会計士を目指して勉強中で、「税金や民法の知識も身に付けて、頼られる会計士になりたい」と意気込んでいる。(石丸静香)

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