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2021.06.05 08:25

ワクチン副反応は2回目強く...高知県内でも頭痛や倦怠感訴え【なるほど!こうち取材班】

医師「過度の心配は不要」
 医療従事者や高齢者らへの接種が進む新型コロナウイルスのワクチンに関し、高知新聞「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)に「副反応が少し不安。リスクを理解した上で接種したい」との声が寄せられた。接種を終えた高知県内の医師らに、副反応の実態や対処法を聞いた。

38.5%が発熱
 厚生労働省は、米ファイザー製のワクチンを接種した全国の医療従事者約2万人を対象に副反応の調査を実施。5月26日時点の中間報告=グラフ参照=によると、接種部位の痛みは9割以上の人が自覚し、接種翌日が最も頻度が高かった。ほとんどの人は接種後4、5日で痛みがなくなっている。

 発熱(37・5度以上)の症状が出た人の割合は1回目3・3%だったが、2回目は38・5%と10倍以上になっている。38度以上の人も約2割いた。接種翌日の発熱が多く、3日目には大半の人が解熱したという。

 倦怠(けんたい)感は1回目の23・2%が2回目で69・6%に増加。頭痛も1回目21・4%が2回目53・7%に増えている。副反応の頻度は「若年者・女性が高かった」という。

 これとは別の厚労省のまとめでは、重いアレルギー反応「アナフィラキシー」を発症したのは、5月16日までに146件。県内の件数は不明だが、全国では接種100万回当たり24件だった。

仕事休む場合も
 接種を受けた県内の医療従事者からは「筋肉痛のような痛みがあった」「寝るときに接種した腕を下にすると痛かった」との声が聞かれた。

 高知市の病院に勤務する理学療法士の50代女性は「2回目の翌日は頭痛と倦怠感があった。体がだるく、立って作業するのがしんどい感じ。職場では20~30代の人の方が症状が強く、38度以上の熱が出た人もいた」。

 南国市の病院に勤務する医師の40代男性は「インフルエンザのような倦怠感と頭痛、微熱だった。仕事を休んで解熱剤を飲んで寝ていたら翌日には治ったけど、接種した肩の痛みは数日続いた」と振り返った。

吉川清志医師
吉川清志医師
 県感染症対策協議会長の吉川(きっかわ)清志医師=土佐希望の家医療福祉センター長=は、「どんなワクチンでも副反応は起こり得るので、過度に心配する必要はない」とした上で、「1回目の接種でできた免疫に強く反応するため、2回目の後に副反応が起こりやすいと考えられる」と話す。

 副反応への対処法については「市販の解熱剤や鎮痛剤を使っても構わない。発熱やだるさ、頭痛などが3日以上続く場合は医療機関に相談を」と助言。接種後に仕事を休まなければならない場合に備え、職場側に休みやすい態勢を取るよう促す。

死亡は関連不明
 全国では、ワクチン接種後の死亡例として厚労省に5月21日までに85例の報告があった。ただし、現時点で接種と死亡の因果関係があると認められた例はない。

 県内でも5月下旬、接種後の70代男性が心筋梗塞を、70代女性が脳梗塞を発症して亡くなった。いずれも基礎疾患があり、今後、厚労省の専門部会が因果関係を評価する。

 吉川医師は「海外のデータも含め、これまでにワクチン接種と死亡との関連性は明らかになっていない」と説明。「現時点では、コロナにかかって重症化するリスクを考えると接種するメリットの方が大きい。コロナを封じ込めるため、多くの人に接種してもらいたい」としている。

 県によると、県内ではこれまでに医療従事者らの約97%(3万3314人、5月28日時点)が1回目を、約75%(2万5695人、同)が2回目を接種。高齢者は1回目を22・4%(5万5144人、同30日時点)、2回目を2%(5012人、同)が接種した。(山本仁)

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