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2021.06.03 08:40

空から子猫が降ってきた!襲ったカラス撃退し救出 高知市春野町

長崎家の一員になり元気に成長する「空」ちゃん(高知市春野町内ノ谷)
長崎家の一員になり元気に成長する「空」ちゃん(高知市春野町内ノ谷)

 空から子猫が降ってきた―。高知市の親子が5月上旬、カラスに連れ去られかけていた生後間もない1匹を間一髪で助けた。雄の子猫は「空(くう)」と名付けられ、すっかり、やんちゃに育っている。

 同市春野町内ノ谷の農業、長崎松子さん(73)と、娘の雅代さん(58)。松子さんは大の猫好きで、多い時には「家に8匹いたこともある」という。

 5月10日の朝。家にいた松子さんが、「ギャアァァァ!」という猫の叫びを聞きつけた。外に飛び出ると、隣家1階のひさしの上でカラスが子猫を突っついていた。

 「コラー!」。大声でカラスを叱りつけ、「家のガラスを割るかもと思うたけど、必死で反射的に」石を拾って投げた。声を聞きつけ雅代さんも参戦。一緒に投げ、いったんはカラスを追い払った。

 しかし、カラスは舞い戻る。2人の怒声にお構いなしに、今度は子猫をわしづかみにして、ふわり空へ。

 「コラーッ!!」。2人はさらに大きな声を上げ、石を拾っては投げ、拾っては投げ。

 そのけんまくに驚いたのか。カラスはパッと足を離し、子猫は3メートルほど下の土の上に落ちた。駆け寄ると、片目が充血し、口から出血していた。

 急いで動物病院へ。切り傷があったものの命に別条はなし。生後3週間ほどと告げられた子猫を、そのまま家で飼うことにした。

 当初はミルクもほとんど飲まず、弱々しい状態。雅代さんの夫の文晴さん(53)も加わり、3人で1時間ごとにほ乳瓶でミルクを与え続けた。

 1週間ほどするとごくごく飲み始め、体力も回復。「キュウリ2本分(220グラム)」ほどだった体重は倍以上に増え、甘えたように「ニャア」。今では動く物に反応して狩りのまねをするなど、すっかり元気になった。

 「癒やされる。しぐさが何とも言えん」と目を細める2人。「空ちゃんは運が良かった」と喜び、「カラスにかたきを討てるぐらい、たくましゅうならないかんねえ」と子猫を諭している。(石丸静香)

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