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2021.05.29 08:40

ワイン試験醸造を開始 香南市の井上ワイナリー施設、夏から製造へ

醸造室に並ぶタンク。ワインの試験醸造が始まった(写真はいずれも香南市野市町大谷)
醸造室に並ぶタンク。ワインの試験醸造が始まった(写真はいずれも香南市野市町大谷)
 2月に完成した井上ワイナリー(南国市)の「のいち醸造所」(香南市野市町)で27日、機器のチェックなどを目的に外国産のブドウ濃縮果汁を使った試験醸造が始まった。約4週間でワインが完成する予定。品質を分析した上で、今夏にはいよいよ自社栽培のブドウを使った醸造に入る。

ブドウの濃縮果汁に酵母が添加された
ブドウの濃縮果汁に酵母が添加された
 同社は果樹用農薬を手掛ける井上石灰工業(南国市稲生)が2016年に設立し、県産ブドウを用いたワインを商品化している。ただ醸造はこれまで、県外のワイナリーに委託。完全県産を目指し、香南市の三宝山に醸造所を建設した。

 施設は2階がブドウ処理室、半地下の1階が醸造室で、重力を利用した「グラビティ・フロー方式」で製造する。生産能力は年間最大4万本(2万8800リットル)。醸造タンクは大小25基が並び、高知の暑さを見据えて冷却設備も備えている。

ボトル詰め用の機器。栽培から製造販売まで自社で行えるようになった
ボトル詰め用の機器。栽培から製造販売まで自社で行えるようになった
 試験醸造ではオーストラリア、アメリカ、チリ産の濃縮果汁を各110リットル用意。別々のタンクに投入し、酵母を混ぜ入れた。果汁ごとに赤2種、白1種のワインを造るという。梶原英正営業部長らは「仕上がりは神のみぞ知る世界。酵母に頑張ってもらわないと」と話していた。

 自社のブドウは現在、県内5市町の1・8ヘクタールで約3千本を栽培中。8月から収穫し、醸造に取り掛かる。昨期は約3千本のワインを造ったが、今期は1万本が目標だ。来年3月までにはワイン貯蔵庫も整備する。

 井上孝志社長は「ジュースやスイーツなども開発し、家族で楽しめるワインツーリズムの拠点にしたい」と話している。(横田宰成)

カテゴリー: 高知のニュース高知の会社香長

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