2024年 04月18日(木)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2021.05.21 08:35

ローランド・ピアノフェス最優秀!丸の内高校3年・大塚さん「音楽好きが原動力」

SHARE

ピアノコンクールで最優秀賞を受賞した大塚理功さん(高知市みづき2丁目)


 高知市の丸の内高校音楽科3年、大塚理功(りく)さん(18)=同市みづき2丁目=が、東京都でこのほど開かれたピアノの全国大会「ローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバル」の中高生部門で最優秀賞に輝いた。

 大会は楽器メーカーのローランドが毎年開催。小学生、中高生、一般の3部門に計約千人が参加した。

 大塚さんは中四国大会を突破し、3月27日に全国の12人で競ったファイナルに進出。通算5度目で、昨年も決勝に選ばれていたが、新型コロナウイルスの影響で開催1カ月前に中止になった。

 練習の成果を披露できず、悔しい思いをした大塚さん。「ステージでピアノが弾けること自体が貴重」と実感し、「勝負どうこうよりも楽しんでやる」という気持ちで挑んだ。

 大塚さんはスティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を弾いた。電子ピアノの音が割れないように中音域を避け、和音の構成を減らすなど自らアレンジ。オーケストラをバックに気持ち良く弾ききり、念願の全国最優秀をつかんだ。

 3歳から音楽教室に通い、「幼稚園の記憶は全てピアノだった」と振り返る。小学5年から同フェスの決勝に出場し始め、全国のライバルたちとの技術差に驚いた。「本格的にクラシックを習わないと」。音楽の道を目指す覚悟を固め、丸の内高音楽科に進学した。

 練習は平日3~4時間、休日は半日。息抜きは「好きな曲を弾くこと」。やめたいと思ったことは一度もない。「自分から音楽をとったらなんもないんじゃないか」と笑う。

 「自分で曲を作ってアレンジして自分で演奏したい。最終的にはそれで生活できるようになりたい」「音楽には限界がないからこそ成長し続けられる」

 自他共に認める〝ピアノの虫〟。「音楽を好きなことが僕の原動力」と、日々練習に励んでいる。(玉置萌恵)

高知のニュース 高知市 街ダネ

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月