2021.05.20 08:28
モネ愛した ポピー咲く 高知県・北川村 「園の新名所に」
ポピーは、モネが最初の妻カミーユと暮らした時代によく描いた花として知られる。ポピーの咲き誇る丘で、カミーユが日傘を差してたたずむ作品を残している。
同園では「モネにとってかけがえのない花。手掛けてみたい」と庭師の町田結香さん(32)が中心となって、数年前から“ポピーの丘”構想を温めてきた。
丘は「水の庭」近くの約600平方メートル。粘土質で水はけが悪いため、冬に牛ふんを入れて耕すなど土壌改良を進めた。チューリップの開花と入れ替わるように、約5万本のポピーを植栽。4月から赤やピンクの花が順調に咲き始め、今月初めに見頃を迎えた。
町田さんは「モネの精神を表現する場所にしたいと思って取り組んできた。これからも毎年咲かせたい」と話している。(植村慎一郎)