2024年 03月29日(金)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知龍馬マラソン2024写真販売
高知新聞PLUSの活用法

2021.05.19 08:35

聞こえない人のための防災ブック、高知県情報センターが作成

SHARE

イラストを多く使い、災害への備えをまとめた防災ブック


 高知県聴覚障害者情報センター(高知市越前町2丁目)はこのほど、「聞こえない人のための防災ブック」を作成した。聴覚障害者が取り組むべき備えや周囲ができる支援などを分かりやすく紹介。同センターなどで無料配布している。

 冊子では当事者に向け、南海トラフ地震などを見据えた事前の対策として、聞こえないことを普段から周囲に知ってもらう▽地域の防災訓練に参加する▽緊急時の連絡方法を決める―などの取り組みを紹介。避難所でのやりとりで使える、「耳が聞こえません」「文字で伝えてください」などの言葉を記した、指さしボードも盛り込んだ。冊子内容を手話通訳した動画が見られるQRコードも付く。

 支援者に知ってほしい情報も掲載。当事者はサイレンなどに気付かず逃げ遅れる可能性があるため、目に見える情報が必要とし、筆談や携帯電話、口の動きなどのコミュニケーション方法も紹介している。

 西村周二所長は「聴覚障害は外見では分からないため、災害時に取り残される可能性がある。1人でも多くの方に読んでほしい」と話している。

 冊子はA5判12ページ。同センター設立10周年記念に作った。

 問い合わせは同センター(電話088・823・5922、またはメール chokaku-joho@kodakasa-h.com)へ。(松田さやか)

高知のニュース 高知市 防災・災害 医療・健康

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月