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2021.05.16 08:40

四万十ドラマの新工場完成 クリ・芋菓子増産へ 四万十町

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完成した四万十ドラマ新工場(四万十町十川)


 四万十川流域のクリや芋などを使った菓子の増産に向け、高岡郡四万十町の地域商社「四万十ドラマ」(畦地履正社長)が整備していた新工場が同町十川に完成し、15日に式典が行われた。生産能力は従来の3~5倍に向上し、月内にも本格稼働して県外への販売拡大を目指す。

 新工場「しまんと地栗工場(こうば)」は鉄骨2階建てで、延べ床面積約920平方メートル。現在、同町十和川口の「おちゃくりカフェ」併設加工場などで製造している芋菓子「ひがしやま」やモンブランなど、店外に出荷する菓子の製造を集約する。

 ラック式オーブンや製造ラインを導入し、1日1種類だった製造の複数化や省力化も図る。総工費は1億7300万円で、町内外に支援を募ったクラウドファンディングでは約600万円が集まった。

 増産に向け同社は、原材料となるニンジン芋やクリの作付けを2~3倍に増やすよう契約農家に要請。畦地社長は「全国に販路を広げる核ができた。四万十川流域の農業を支え、担い手育成も支援したい」と話している。(小林司)

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