2021.05.11 08:40
野鳥のコーラス満喫 のいち動物公園で観察会 香南市
県立のいち動物公園(香南市野市町大谷)で9日、恒例の野鳥観察会が開かれ、愛好家ら18人が鳥のさえずりを楽しんだ。
周囲の自然と調和した造りの同園では、年間100種以上の野鳥が見られ、日本野鳥の会高知支部の幹事、浜田哲暁さん(61)を講師に2018年から観察会を開催。この日は、双眼鏡を手にした参加者が約2時間半、園内を巡回した。
ツツピーツツピー、チュルチュル、ジョビジョビ―。
木々が茂るこの時季は鳥の姿を追うのは難しいものの、繁殖期でよく鳴くといい「コーラスを聴くには最高」と浜田さん。シジュウカラやヒヨドリ、メジロなどがそれぞれの鳴き声で奏でるハーモニーに耳を澄ませた。
また、バックヤードにすみ着いているというカワセミも一瞬姿を現し、一行は「きれい」「宝石みたいなブルー」と、ため息を漏らしていた。
図鑑を手に参加した高知市の泉野小学校4年、竹田琥白君(9)は「ヤマガラの鳴き声を聞き分けられてうれしかった。将来は鳥の保護にも関わってみたい」と話していた。(深田恵衣)