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2021.05.03 08:45

人出まずまず、実益まだまだ GWの高知・日曜市にぎわう 「コロナ前」には程遠く

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マスク姿の買い物客や観光客が行き交うGWの日曜市(写真はいずれも高知市追手筋2丁目=佐藤邦昭撮影)


 ゴールデンウイーク(GW)期間中の2日、高知市追手筋の日曜市はマスク姿の買い物客や観光客らでにぎわった。人出はまずまずだが、出店者からは「コロナ前の売り上げからは程遠い」との声が多く聞かれた。

 この日は晴れたが、風が強く、肌寒さも感じるほど。「このキュウリ、朝採れで」「ほいたら二盛りちょうだい」。約320の小間では、いつも通りのにぎやかなやりとりが交わされていた。


 富山県高岡市から妻と来た会社員の男性(35)は「高知は3度目。やっぱりおいしいものが多い。感染対策に気を付けながらの旅行です」と笑顔。旬の小夏やシシトウ、冷やしあめのもとなどを買い込んでいた。

 大阪から家族3人で来た男性は「車は堺ナンバー。石投げられたら、かなわんなと思ってましたけど、まだ投げられてません」。買いたてのフルーツトマトを口に放り込んだ。

高知市はスタッフを増員してマスク着用を呼び掛けた


 日曜市は昨春、政府の緊急事態宣言などを受けて4度休止。その後も、感染拡大の波に連動して人出が増えたり、減ったり。市によると、今年4月以降は観光客の比率が高まっているという。

 ただ、高知市鏡産の小夏や野菜を売る黒岩雅子さん(76)は「今も客足は戻ってない。お客さんがおるのは朝のうちだけ。だから今は、お昼を食べてすっと帰る」と苦笑い。

 県内への「第4波」到来を心配する声も多く、「ウイルスもらわず、お金いただく。怖いけど生活がありますから」と話す出店者もいた。

 春キャベツと安納芋を並べる高知市宗安寺の島本好女(よしめ)さん(78)は、出店50年以上。期待したほどの売れ行きはないが、「雨が降らにゃあ上等。ちぎれ飛ぶばあ売れたこともある。全然いかんときもある」。常連客の相手をしながら「作ったもんを売るのが務め。気長(きなご)うにやらないかん」と話した。(大野泰士、村瀬佐保)

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