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2021.05.01 08:37

【動画】カポエイラ世界大会で優勝!高知市の久米さん「対話のような魅力広めたい」ブラジルの伝統芸能


世界大会の動画〈決勝戦〉
レッスン教室の生徒たちに、華麗な動きを披露する久米宏幸さん(高知市升形)
レッスン教室の生徒たちに、華麗な動きを披露する久米宏幸さん(高知市升形)

 格闘技やダンスなどの要素を融合したブラジルの伝統芸能「カポエイラ」の世界大会で、高知市の男性が優勝した。カポエイラ教室を主宰する久米宏幸さん(40)。13の国と地域から49人が出場した世界最大級の大会を制し、「高知でカポエイラを広めていきたい」と喜んでいる。

 カポエイラは、ポルトガル植民地時代のブラジルで黒人奴隷が生み出したとされる。踊っているように見えるのは、格闘技と見えないようにカムフラージュしたから、という。
 「勝ち負けを決めるのは本当のカポエイラではない」が信条の久米さんだが今回、「勝って注目されれば魅力を知ってもらえる」と初挑戦を決めた。

 大会は世界カポエイラ連盟(本部・アゼルバイジャン)の主催。新型コロナウイルス下、3、4月にオンライン形式で行われた。久米さんは7カ国11人による76キロ級に出場。試合はトーナメント形式で、試合ごとに送る動画を、世界のトップ指導者らが審査した。

 軽快なリズムの音楽に合わせ、ゆったりとしたステップから急な回し蹴り。体をひねって逆立ちし、続けざまに側転、宙返りに正面キック―。動画は高知市の鏡川べりの公園や春野総合運動公園などで撮影。決勝を含めた4戦で同じ技はほぼ使わず、鍛錬の成果を見せつけた。
世界大会優勝の賞状を手に笑顔を見せる久米さんと妻のダメラさん(高知新聞社)
世界大会優勝の賞状を手に笑顔を見せる久米さんと妻のダメラさん(高知新聞社)

 幡多郡大月町出身。2002年に語学留学先のカナダで、カポエイラに取り組む友人と知り合い、魅力にとりつかれた。

 帰国後、英語教師などをしながら大阪の団体に所属。練習に打ち込み、本場ブラジルにも留学。歴史や精神性も学ぼうと、ポルトガル語も習得した。

 17年にUターン。ブラジルで出会い、「身近な格闘技として小さいころから取り組んできた」という妻、ダメラさん(29)と共に教室を開き、普及活動を続けている。

 試合には否定的な久米さん。カポエイラの真骨頂は、輪になって手拍子で歌い、その中で入れ替わりながら勝敗の付かない1対1の組み手を続ける「ホーダ」にあるという。

 その対戦は対話のようで、「相手との呼吸をはかって面白いことを言ったり歌ったり、激論したりという高知の〝おきゃく〟のよう。カポエイラは高知の人に合うと思う」。

 ステップを踏み、跳びはねて…。「カポエイラを通じて高知に人を集め、異文化や多様さが当たり前のコミュニティーをつくりたい」。快活に話した。(八田大輔)


〈1回戦〉


〈2回戦〉


〈準決勝〉


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