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2021.04.30 08:45

高知県立歴民館30年で回顧展 工事終え再開 レトロな機器などずらり

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ワープロやレトロなパソコンなど懐かしい機器類が並んだ企画展(県立歴史民俗資料館)


 耐震工事のため昨秋から休館していた高知県立歴史民俗資料館(南国市岡豊町)が29日、約8カ月ぶりに開館した。今年は1991年5月3日の開館から30年の節目の年。記念企画展「わたしたちの30年―歴民の歩みと平成の土佐―」も29日に始まり、フロッピーディスクを使用するレトロなパソコンやフィルムカメラなど、時代の移り変わりを示す約400点を展示している。6月27日まで。

 同館は昨年9月7日から休館し、耐震工事を実施。総事業費約8300万円をかけて、総合展示室と長宗我部展示室、エントランスホールのつり天井に落下防止用ネットを取り付けた。

 「わたしたちの―」が開かれている企画展示室には、平成初期に流行した家庭用ゲーム機やMDプレーヤーなど、懐かしの平成アイテムがずらり。同館職員の私物も多いという。1990年に中土佐町が国からの交付金1億円で作った純金カツオ像(複製)も置かれ、訪れた人たちは「バブルの頃は豪勢やったねぇ」「確かこれ盗まれたんやろ」などと話しながら見入っていた。

 展示品の中には、阪神淡路大震災を報じる新聞やアニメ雑誌、平成にヒットした映画のパンフレットなども。同館がこれまでに開いた企画展やイベントのポスター約120枚も並び、梅野光興学芸員は「ついこの間まで続いていた平成も確実に歴史になっていく。平成という時代を捉え直し、未来を考えるきっかけになれば」と話している。

5月3日は無料
 5月3日の開館記念日「れきみんの日」は入館無料。平成初期の赤外線カメラを使ったイベントや、高知のゆるキャラが集うトークショー(要予約)などが行われ、ちりめん丼も販売される。問い合わせは088・862・2211まで。(谷沢丈流)

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