2021.04.29 08:45

土佐の初ガツオ水揚げ絶好調!中土佐町・久礼漁港 3月は過去10年で最多

カツオの尾びれの付け根をつかみ、船から水揚げする(写真はいずれも中土佐町久礼の久礼漁港)
カツオの尾びれの付け根をつかみ、船から水揚げする(写真はいずれも中土佐町久礼の久礼漁港)
 高知県高岡郡中土佐町の久礼漁港で、カツオの水揚げが好調だ。3月には、不漁だった昨年同月の4倍近い98・9トンが揚がり、過去10年で最多を記録。4月も好漁が続き、港は活気づいている。

熱気に包まれる初ガツオの競り
熱気に包まれる初ガツオの競り
 「こりゃあ、太っちゅう」。ある朝。漁港ににぎやかな声が響く中、漁師たちが全長30~40センチ、重さ3~4キロの初ガツオを次々と運び出していた。

 一本釣り船の中城竹夫船長(69)は「水温がまだ19度台やに、これだけ釣れるのは初めて」。他の漁師も「こんなに釣れるとは」と首をかしげる。

きらきら輝く初ガツオ
きらきら輝く初ガツオ
 一般的にカツオは暖かい海を好むとされるが、高知沖の黒潮牧場(12号ブイ)のデータでは、3月に20度を超したのは22~26日の5日間のみ。県水産試験場の宮沢英将主任研究員(39)は「断言はしづらいですが…」と前置きしつつ、要因を二つ挙げる。

 まず黒潮の蛇行。1月下旬から、土佐湾に沿うように内側に曲がり、2~3月には大きなカーブを描いた。この影響で餌のイワシが流れの緩い近海へと入り、カツオを誘っているのでは?

 さらに、それ以前から高知沖にカツオがいた可能性も。昨年10~12月に2キロ未満のカツオがよく取れており、その群れが育ったのではないかという。

 久礼漁協の崎山義澄組合長(70)は「いっぱい釣れるのはうれしいけんど、値崩れもあらぁ」と苦笑い。豊漁の理由をこう説いた。

 「毎日、漁師が頑張って沖へ出ゆうきよ」(山下正晃)

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