2021.04.28 08:35
高知・室戸の移住体験住宅、新装で3棟6月稼働 テレワークに対応
高知県室戸市の移住体験住宅3棟が6月にリニューアルオープンする。室戸の自然をコンセプトに内装を一新し、インターネット環境を充実。新型コロナウイルス下で浸透したテレワークに対応し、さらなる移住者の呼び込みにつなげる。
同市は2009~15年、元、吉良川、佐喜浜の3地区に各1棟の移住体験住宅を整備した。いずれも木造平屋の2DK。市はテレワーク移住の推進に向け昨年12月から改修を進めており、今年4月末に完成する。改修費は計約1900万円。
リニューアルは新型コロナ対策として新たに室内の常時換気設備を導入し、抗ウイルス性の壁紙を使用。Wi―Fi環境や複合機を備えたワークスペースを構え、テレワークに対応する。家電や寝具も一式備わっている。
内装は室戸の自然をイメージ。佐喜浜の住宅は同市の藍染め職人、中内洋介さん(40)が染めた布を壁の板材に巻き付けるなど、青を基調に「海」を演出。吉良川の住宅は県産のスギ板をふんだんに使い「山」を、元の住宅は間仕切りのない開放的な空間で「川」を表現する。
利用料金は1日1020円で、最短3日間、最長28日間の利用が可能。6月1日からの稼働を予定し、5月6日からホームページと電話で予約を受け付ける。問い合わせは市移住促進室(0887・22・5167)へ。(板垣篤志)