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2021.04.21 08:46

宿毛市鵜来島・沖の島でワクチン接種 高知県内初の一般向け

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離島で行われた新型コロナウイルスワクチン接種。65歳未満の住民も受けた(宿毛市沖の島町母島の沖の島開発総合センター)

 宿毛市の離島、鵜来島と沖の島で20日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種が行われた。高齢者だけでなく16歳以上の全島民が対象で、一般住民向けの接種は県内初。2島の接種対象者計177人のうち、143人が受けた。

 ワクチンは米・ファイザー社製で3週間以上空けて2回受ける。宿毛市には16日、975回分が到着。19日から高齢者施設入所者らへの優先接種が始まっている。国は、人口が千人未満の離島などでは65歳未満の住民も含めた一斉接種を認めており、市は「島は常勤医師がおらず、医療が脆弱(ぜいじゃく)な地域」として島の優先接種を決めた。

 この日は同市の大井田病院の医師2人、市の看護師3人、保健師1人、受け付けなどを行う市職員ら計11人がチャーター船で鵜来島と沖の島の母島、弘瀬の両地区を巡回した。

 鵜来島離島センターでは午前8時半の開始前から15人以上が列をつくり、医師の診察後、間仕切りを隔てたスペースで接種した。

 島民は「案外痛くないねえ」「晩酌してかまんろうか」などとリラックスした様子。区長の田中美千枝さん(58)は「島には県外から釣り客も多く来るし、人間関係も密なので全世代の先行接種はありがたい。安心できる」と話していた。

 沖の島の2地区では診療所の看護師も手伝い、いずれも2時間弱で計118人に接種。漁師や沖の島小中学校教諭ら20~50代の人も受けた。副反応など異常が見られた人はおらず、2回目の接種は5月11日を予定している。(新妻亮太)

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