2021.04.19 08:34
ただ今修業中 林業・吉田淳之助さん(35)宿毛市
宿毛市内の山中。木漏れ日の中、高さ20メートルほどのシイの木を見上げ、じっと観察する。「偏心木(へんしんぼく)ですね」。見抜いた重心の傾きを勘案し、どの方向に切り倒すか、頭の中で思い描いていく。
意を決して、うなるチェーンソーを根元に当てる。「バリバリッ」。見立て通りの方向に倒れていく木。以前、1度だけ自分の側に木が倒れてきて、身をかすめたことがあった。「見極めは難しい。毎回緊張しますね」。ふうっと息を吐いた。 …