2021.04.19 08:44
鮮やか!春の高知・柏島 水中ドローンで海中散歩
新緑まぶしい春、ダイビングスポットとして名高い幡多郡大月町の柏島を訪れた。青空の下、高知新聞の水中ドローン(愛称・ぞぶりん)を海にザブンと投入。モニターの向こうで、魚が飛ぶように泳ぎ回り、サンゴやイソギンチャクの森が広がった。
柏島の周囲には、国内魚類の3分の1に当たる約千種が生息。サンゴも群生し、国内有数の豊かな海として知られる。現地のNPO法人、黒潮実感センターの神田優センター長にいくつかのポイントを教わり、シーカヤックをこぎ出した。
島の漁港から東に約1キロ。竜ケ浜からエメラルドグリーンにきらめく海に、ぞぶりんを沈めた。透明度は約15メートル。降り注いだ陽光の筋がカーテンのように揺らめく。
水深3~4メートルの海底は明るく、クマノミがイソギンチャクと戯れ、青が鮮やかなソラスズメダイがせわしげに行き交う様子を間近に観察できた。
キビナゴの群れを追いかけ、サンゴの森を進むと、まるでお魚になった気分。柏島の青い海をどこまでも泳いで行きたくなった。(飯野浩和、森本敦士)
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ぞぶりんで撮影した写真グラフを、20日付の紙面「デジタルPlus」で掲載します。高知新聞ウェブサイトでは近く、動画も公開予定。バーチャル海中散歩をお楽しみください。