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2021.04.12 08:40

1964年高知県庁に「巨大五輪」 発注は2日前、職人の意地で聖火リレーに華

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県庁を飾った直径9メートルの五輪マーク(萩原世志郎さん提供、写真は補正しています)

 1964年9月15日午後3時。万雷の拍手の中、東京五輪の聖火リレーが高知県庁に到着し、正面玄関上の聖火台に火がともされた。この時、県民の歓迎ムードを盛り上げたのが、庁舎に掲げられた巨大な五輪マークだ。直径9メートルのベニヤ製の輪が連なる、大迫力のモニュメントだったが、県が業者に発注したのはなんと式典の2日前。高知市の内装職人が意地で仕上げたものだった。

 「むちゃくちゃよ。いろんな仕事をしてきたけんど、一番鮮明に覚えている」

萩原世志郎さん

 高知市二葉町の元内装業、萩原世志郎(よしろう)さん(74)が苦笑いで57年前を振り返る。中学卒業後、大阪で2年間修業。家業を手伝うため、18歳で帰郷した年のことだった。

 蒸し暑い午後、県庁から電話がかかった。…

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