2021.04.12 08:35
遍路道に橋や手すり 土佐清水市が高知県のCFで整備
同市の山中には古道が多く残っているが、老朽化した木橋や急斜面は安全面が懸念されていた。県は「高知家」遍路道プロジェクトの第1弾として、官民が連携して遍路文化継承に力を入れる同市を選び、昨年8~11月にクラウドファンディング(CF)型のふるさと納税などで修繕費用を募った。
目標の100万円に対して387万2千円が集まり、県は2020年度から3カ年に分けて市に補助する。初年度は103万円で、市は以布利―窪津間の通称「窪津鯨道」に、自然景観を重視したスギの橋を3本渡した。
また下ノ加江の番外札所、真念庵(しんねんあん)付近の急傾斜地にヒノキとロープの手すり(約30メートル)を設け、窪津の海蔵院境内には、捕鯨の歴史を紹介する看板を設置した。
市は今後の補助金を、遍路道を紹介した市観光協会ホームページのリニューアルなどに充てるという。(山崎彩加)