2021.04.12 08:35
無人島長平像、没後200年で新装 香南市民ら修復
長平は1785年、赤岡から奈半利に船で米を運んでいる際に嵐に遭い、伊豆諸島の鳥島に漂着。アホウドリや海藻で食いつなぎ、奇跡的に帰還した。
地元では「無人島長平」として親しまれ、生還200年の1998年、現在の香我美駅近くに長平の像を設置。日差しの影響などで老朽化していたが、今回、住民らでつくる没後200年祭実行委員会が新たに色を塗り直すなどして修復した。
式典で住民や実行委のメンバーが除幕し、高さ約3・5メートルのFRP(繊維強化プラスチック)製の長平像が登場。たくましいいでたちに出席者は「やっぱり生きる力がありそうやね」と感心しきり。
実行委員長の矢野佳仁さん(62)は「東洋のロビンソン・クルーソーと呼ばれる長平の、絶対に諦めない精神を語り継ぎたい。今回を機に、イベントなども継続的に開催したい」と話していた。(深田恵衣)