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2021.04.12 08:35

無人島長平像、没後200年で新装 香南市民ら修復

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新装された長平像が披露された没後200年祭(香南市香我美町岸本)

 江戸時代に土佐沖で遭難し、12年余りの無人島生活から生還した香南市香我美町岸本出身の船乗り、野村長平(1762~1821年)の没後200年祭が11日、香我美駅西側広場で開かれ、リニューアルした長平像が披露された。

 長平は1785年、赤岡から奈半利に船で米を運んでいる際に嵐に遭い、伊豆諸島の鳥島に漂着。アホウドリや海藻で食いつなぎ、奇跡的に帰還した。

 地元では「無人島長平」として親しまれ、生還200年の1998年、現在の香我美駅近くに長平の像を設置。日差しの影響などで老朽化していたが、今回、住民らでつくる没後200年祭実行委員会が新たに色を塗り直すなどして修復した。

 式典で住民や実行委のメンバーが除幕し、高さ約3・5メートルのFRP(繊維強化プラスチック)製の長平像が登場。たくましいいでたちに出席者は「やっぱり生きる力がありそうやね」と感心しきり。

 実行委員長の矢野佳仁さん(62)は「東洋のロビンソン・クルーソーと呼ばれる長平の、絶対に諦めない精神を語り継ぎたい。今回を機に、イベントなども継続的に開催したい」と話していた。(深田恵衣)

高知のニュース 香南市

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