2021.04.11 08:36

高知・沖の島で炭焼き復活 住民の手作り窯完成し初稼働

窯から炭を取り出す住民ら(写真はいずれも宿毛市沖の島町母島)
窯から炭を取り出す住民ら(写真はいずれも宿毛市沖の島町母島)
 宿毛市沖の島の集落活動センター「妹背家(いもせけ)」が製作していた炭窯が完成し、このほど、初の窯出しが行われた。かつて盛んだった炭焼きの復活に、メンバーは「島が元気になる」と喜んでいる。

 住民らによると、沖の島では約30年前まで炭焼きが見られ、市街地にも出荷されていた。山中には窯跡が多く残る。同センターは住民交流や島の魅力発信に向け、2019年11月ごろ、母島地区の県道沿いで新窯造りに着手。ほぼ月1回のペースで作業してきた。
 
完成した炭
完成した炭
 赤土やれんがなど、材料の大半は島内で調達。今年3月までに直径約2メートル、高さ約1・5メートルのドーム状の窯が完成した。近くの山からツバキなどの雑木を切り出し、隙間なく並べて同29日、初めて火を入れた。

 今月6日の窯出しには8人が参加し、約1時間で中身を取り出した。火の回りにむらがあり、完全に炭化していない木もあったものの、約100キロの炭が完成。メンバーは「初めてにしては上等です」と喜び、初回分は島内の希望者に販売するという。

 今後は商品化を目指し、火力など微調整を重ねる。中心になって活動してきた地域おこし協力隊の中垣慶祐さん(31)は「1年半協力してきて、火入れは涙が出そうだった。地場産業として、維持する仕組みを考えたい」と話していた。(新妻亮太)

カテゴリー: 高知のニュース林業幡多

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