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2021.04.10 08:39

辻井伸行、加古隆、レ・フレール 4/20、21高知市でピアノ競演

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辻井伸行=右から2人目=と加古隆=右端、レ・フレールが競演する「THE PIANIST!」(2016年の公演より)


 人気ピアニスト3組が競演するコンサート「辻井伸行 加古隆 レ・フレール~THE PIANIST!」が20、21の両日、高知市本町4丁目の県民文化ホールで行われる。8年前から各地で開いている演奏会で、高知では初開催。辻井は「3組とも個性が全く異なるところが醍醐味(だいごみ)。幅広い音楽を一度に聴ける楽しいコンサートです」と魅力をPRしている。

 辻井は2009年にバン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初優勝して以来、国際的に活躍。加古は、NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」など、聴く人の印象に刻まれる映像音楽で知られる。斎藤守也、圭土(けいと)兄弟によるレ・フレールは、1台のピアノを自在に使うダイナミックな4手連弾を持ち味に、独創的な楽曲を披露してきた。

 三者三様の演奏を堪能できる「―PIANIST!」は、2013年に東京と大阪で開催して以来、不定期で全国ツアーなどを行っている。

 このほど書面で取材に応えた辻井は、加古や斎藤兄弟との間柄について「いつも刺激をもらえる関係。加古さんからは作曲のアドバイスをいただき、レ・フレールさんの子どもたちやお客さまとピアノを楽しむ姿などを尊敬している」とし、共演を喜ぶ。

 新型コロナウイルスの影響で、国内の自身の演奏会は、昨年3月から秋ごろまでほぼ全て中止・延期に。海外公演は40ステージほどがなくなり、今も不可能な状況だ。「これほど長い間お客さまの前で演奏しなかったことは初めて。音楽家として何ができるのだろうかと考えた」と辻井。動画投稿サイト「ユーチューブ」で演奏映像を公開するなど、自分の音楽を発信し続けた。

 「生の音楽を聴いていただける喜びをあらためて感じる」中で四国など6カ所を回る今回のツアーは、「何より楽しんでもらえること」を念頭に選曲。リスト「ラ・カンパネラ」や、コロナ収束を願って自ら作曲した「笑顔で会える日のために」のほか、オーケストラとの共演経験があるガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」を初めてピアノソロで披露する。

 「高知ではソロで何度か演奏会をしていますが、『THE PIANIST!』をお披露目できることがうれしい」と期待をのぞかせた。

 ほか2組の演奏予定曲は、加古が組曲「映像の世紀」をはじめ、「白い巨塔」や「ジブラルタルの風」といった自作の名曲。レ・フレールもオリジナル曲のほか、ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の楽曲など親しみやすいメロディーを届ける。

 両日とも午後7時から。S席8800円、A席7800円。未就学児不可。高新プレイガイドや県民文化ホール、かるぽーとミュージアムショップ、ローソンチケット、フジグラン高知・葛島・野市各店で販売中。なお、20日は東京五輪の聖火リレーに伴い高知市内などで交通規制が予定されており、注意が必要。問い合わせは高知新聞企業事業部(088・825・4328)へ。(徳澄裕子)

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