2024年 04月25日(木)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2021.03.31 08:35

都道府県の魅力、緻密に「JPN47にっぽん絵図」タケムラナオヤさん(高知市)ら制作

SHARE

「大人が読んでも驚く本にしたいと思いました」と話すタケムラさん=左=とカジハラさん(高知市三園町のタケムラデザインアンドプランニング)

 47都道府県の地理情報や特産品、ゆかりの人物などを緻密なイラストで紹介する「JPN47にっぽん絵図」がこのほど刊行された。高知市のデザイナー、タケムラナオヤさん(48)、同市のイラストレーター、カジハラキミさん(43)らが5年がかりで制作。タケムラさんは「知らない土地に興味を持つことの楽しさを知ってもらえたら」と期待を寄せている。

 同本は、都道府県ごとに見開きページを使って、地形の特徴や生活に根ざした食、祭り、景勝地などの情報を掲載。例えば「高知県」のページには、四国山地の連なりが丁寧に描き込まれた絵地図に、豪快な皿鉢料理やユズ、よさこい祭りなどのイラストをちりばめ、簡潔な文章が添えられている。

 タケムラさんとカジハラさんは20年ほど前に「仁淀川お宝地図」という絵地図を一緒に作った経験があり、それらの作品を見た講談社の編集者が2015年に依頼。タケムラさんが文章やデザイン、カジハラさんが物や人のイラストを担当。地図のイラストは、高松市のイラストレーター、オビカカズミさん(47)が手掛けた。

 各地域の特徴を正しく伝えるため、3人は編集部ともやりとりしながらイラストの下調べと描き直しに時間をかけ、「どこにポイントを置いて描くかを見つけるのが楽しみでもあり、苦しくもありました」とオビカさん。同本のために1300点以上のイラストを描き上げたカジハラさんも「マラソンみたいで必死でした」と振り返る。

47都道府県の特徴や魅力をイラストで紹介する「JPN47にっぽん絵図」

 当初は東京五輪・パラリンピックに合わせて20年6月の刊行を目指していたが、コロナ禍で延期となり、今年2月に刊行。金高堂書店の売れ筋ベスト10に4週間続けてランクインするなど滑り出しは好調だ。

 3人は「進学祝いの贈り物にしたり、国内旅行の気分を味わってもらったり、子どもから大人まで自由に楽しんでほしい」と話している。

 同本は講談社刊、3630円。(松田さやか)

高知のニュース 高知市

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月