2021.03.22 08:38

車いす避難の危険箇所は? 四肢まひの防災士がマップ作成 高知市

高知大生らと防災マップを作成した桑名秀輔さん(高知市小津町)
高知大生らと防災マップを作成した桑名秀輔さん(高知市小津町)
 四肢まひなどの障害を負いながら、防災士として活動する高知市小津町の桑名秀輔さん(36)が、自宅周辺の「車いす用防災マップ」を高知大生らと作成した。道路の段差など、避難時に障害となり得る場所や車いす避難者を支えるポイントを記しており、このほど地元町内会に約90枚を配布した。

 桑名さんは土佐中1年だった1998年に交通事故に遭い、四肢まひと、発声がうまくできない障害を負った。車いす生活を続け、県立大の講義などで防災や福祉を学び、2017年に防災士資格を取得した。

 昨年、高知市にマップ作りを相談し、高知大の防災サークル「防災すけっと隊」が協力することに。地元の小津町南町内会も加わり、昨年11、12月の2回、実際に町内を巡ってチェックした。

 マップには倒壊の恐れがあるブロック塀や車いすが通りにくい道路の段差など10カ所を写真で紹介。「車いすは3センチほどの段差でも進むことができない」「側溝のふた(グレーチング)にタイヤがはまって動けなくなる可能性がある」と注意点を添えた。

 また、高知大付属小学校など2カ所の津波避難ビルに避難する際は「電動車いすは大人2人で運ぼう」「下りる時は誘導する人が必要」とアドバイスを盛り込んだ。

 周辺は南海トラフ地震で最大2メートルの浸水が想定される。「要支援者が逃げ遅れることに危機感があった。防災士として得た知識を基に、地域に提言したかった」と桑名さん。

 すけっと隊の鈴木嵩大(たかひろ)代表(22)は「普段は気付かない道路の傾斜や段差が障害になることが実感できた。今回の経験を生かし支援者の力になりたい」と話した。(海路佳孝)

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