2021.03.19 08:33

室戸市の海の駅「とろむ」月内閉店、観光拠点にコロナ直撃

28日で閉店する海の駅「とろむ」(室戸市室戸岬町)
28日で閉店する海の駅「とろむ」(室戸市室戸岬町)
 室戸市の観光拠点、海の駅「とろむ」(同市室戸岬町)が28日で閉店する。新型コロナウイルス禍で売り上げが減少したため。運営する室戸黒潮協同組合の出間精一郎理事長は「人が来ず何ともならん。民活で長年頑張ってきたが、もう限界」と話している。

 とろむは、レストラン「ぢばうま八(や)」と、海産物などの直販所「くじらはま」との複合施設。地元の水産物加工業者や鮮魚店などで構成する組合が室戸岬新港の後背地に建設し、2004年4月にオープンした。県に年間26万円余りの敷地占用料を支払って営業しており、一部の施設整備には市や県の補助金も活用している。

 大人数が収容できるレストラン、カツオのわら焼き体験の提供などで、団体客や修学旅行の受け入れに貢献。レジ通過者数は近年、16年の11万3464人をピークに、9万~10万人台で推移していた。

 しかし昨年、書き入れ時の大型連休に休業した影響で、1~6月で2万3851人(前年同期比44・3%)に激減。「Go To キャンペーン」で一時好転したものの、冬場の感染再拡大とGoTo停止で客足が落ち、1月中旬から1カ月間の臨時休業を余儀なくされた。現在は週末のみ営業している。

 この間、組合の構成事業者で運営資金を賄ってきたが「先が見通せない」として、2月の理事会で閉店方針を決定。十数人の従業員には今月9日に解雇を通知した。出間理事長は「銀行からの借入金はない」としている。組合は解散する方向で、施設の今後は未定。

 一帯には室戸ドルフィンセンターなどもあり、13日には「ひがしこうち満喫祭」を開催したばかり。阿佐海岸鉄道が今夏から運行するDMV(デュアル・モード・ビークル)の停留所設置も決まっている。

 市観光ジオパーク推進課は「観光拠点として盛り上げたいと思っていた矢先で、非常に痛手」とし、今後について「魅力を低下させないよう、関係者と協議しながら対策を講じたい」としている。(大野耕一郎)

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